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□ドリンク・パニック
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いつもはクールで、誰よりも男前で

頼れる、まるでお母さんの様な奴

でも、たまに見せる笑顔とかが何とも可愛い

だが

今の現状をどう受け止めればいいですか?




≪ドリンク・パニック≫




いつものようにまったく覚醒しない頭から目覚まし時計に朝だと言うことを叩きつけられ
いつものように食堂でみんなと朝食を食べた
いつものように特訓してから
いつものように合宿場に戻る

途中で豪炎寺と鬼道と合流、一緒に合宿場に向かっていた
その間、他愛もない話をしていると視界に合宿場が入った
だが、なにやら慌ただしい
中が騒がしいのだ

円堂と鬼道と豪炎寺はそれぞれ目を合わせて駆け足でそこに向かった

やっぱり騒がしい、中からもう来ているであろうメンバーが叫んでいる
なにをそんなにはしゃいでいるのだろうと思いながら円堂が部屋のドアに手をかけた

だが、その理由はすぐに『飛んできた』。


「みんな、何そんなにさわいでr「円堂よけろぉおおおおおお!!!」・・・へっ?」

えんろぉぉぉ〜〜〜〜〜VvVv


円堂は飛んできたそれに対応しきれず、綺麗に弧を描いて飛んで行った
後ろにいた豪炎寺と鬼道は受け止めることもなく円堂を綺麗に避ける


「円堂っ!?」

「大丈夫かっ!?」


心配するなら避けるなよと思いながらぶつけた頭を押さえながら体を起こす
だが、立つことができない
自分の上に乗っている飛んできたそれのせいで

見覚えのある空色の髪
いつもはクールなあいつだ


「風丸っ!!?なんで、どうしたんだよ」

「えんろー、やっぱい来た〜Vv」


首に腕を巻きつけて猫のように頬をすり寄せてくる幼馴染に円堂は固まったまま動けなくなってしまった
思考停止、何が起こっているかまったく見当がつかない

本人に至っては呂律が回っていない口で円堂の名前を連呼していた

部室の中から次々と人が出てくる
みなどこか疲れきっているような顔立ちだ


「何があった?」


鬼道が近くにいた土方に問いただした
土方はなにか言いにくそうに視線を泳がせていたが決心したようにため息を一つついた


「それがよ〜」



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