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□たとえ華が闇に堕ちても
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ずっと昔から好きだった
俺だって、円堂と同じくらいに・・・いや、もっと前からアイツに会ってた
ずっと一緒だった

ほとんど条件は同じだったのに、どうして俺は円堂に勝てないんだ

俺だってアイツの事幸せにしてやれるのに



≪たとえ華が闇に堕ちても≫



怪我がほとんど完治した頃
俺達の前にアイツが現れた

小さいころから見てた、空色の髪をなびかせながら
でも、今までの様な力強い瞳はどこにもなかった


『風丸・・・風丸じゃないか!!どうしたんだよ?お前キャラバンは・・・』


駆け寄って風丸の肩を掴めば微かに震えていた


『降りた・・・オレじゃ、アイツらと一緒にいれないから』


アイツらと一緒にいれないって・・・今まで戦ってた様子はテレビから見てた
風丸はあのチームで誰よりも速くて活躍だってしてたのに


『・・・ねえ、半田』


風丸が顔を上げた時に見えたその瞳の奥はまるで闇にのまれてしまったように
光が届いてないように暗かった


『こんな所で何もできずにいるのってつらくない?こんな怪我さえなければ、お前らだってアイツらと一緒に戦えたんだよ?』

『風丸・・・何言って・・・』


少しずつ、風丸の言葉が一つ一つ俺の心臓に突き刺さるように鼓動が強くなっていく
本当にここにいる風丸はいつもの風丸なのか
ほんの少し怖いって感じる


『強ければ怪我なんてしなかった、オレ達に足りなかったのは力なんだよ』


力・・・俺達に足りないもの
そうだ、俺達はいつもボロボロにされて最終的には見ているだけだった


『ねえ、半田























 力が欲しいと思わない?









その時にはきっと、風丸は闇に堕ちていたんだと思う





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