Give&Get

□好き嫌い
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「ちらかってるけど。」

「いいよ。別に。」


風丸は笑いながら靴を脱いだ。
ドアを開けるとそこは以外にも整頓されていた。


「綺麗じゃん・・。」

「・・いつもよりは汚いぜ?」

「へー・・。」


さっそくキッチンに向かう風丸を
不動はじっと見つめた。


「・・どした?そんなに私が好きか?この鶏っ!」


風丸は不動が見ているのに気が付いて
笑顔のまま悪口をいった。
不動は「馬鹿やろっ」と風丸に軽く拳をぶつけだ。


「鶏はよけいだ!」

「えー。私が好きってのは否定しないの?」

「っう・・・。」


どうみても焦っている不動に風丸は


「だって明王。告白してくれた日以外、私に好きって言ってないよね。」


「・・・」

「でしょ?」


風丸は鍋を手に取ると
不動の頭を軽くたたいた。


「さっきのお返しだ!彼女を不安にさせるなんて彼氏失格だからな!」


鍋をコンロに戻すともってきたエプロンを
つけて「よしっ」といきこんだ。


「俺いってなかったけか?」

「・・うん。」

「・・そ・・か・・。」


不動は一瞬間をあけて口を開いた。



「・・好きだ・・。」



「・・・。」


風丸は鍋を持っていた手を一旦止めた。















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