Give&Get
□だって好きなんだもん
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知らない人から見れば、仲の悪いチームメイト
知ってる方から見れば・・・
よそでやれ!!
≪だって好きなんだもん≫
遠くの方から誰かの叫び声が聞こえる
何かに怒っているようだ
だが、イナズマジャパンのメンバーにとってそれは日常茶飯事
そちらの方を見て、ほとんどのものがまたかと呆れたように見つめた
「不動!お前またオレに狙っただろ!!」
「ちょっと足が滑っただけだろ?それに風丸ちゃんの頭が良い所にあったんだw」
「これが何回目だと思ってるんだ!!!」
向かい合って火花が見えそうなくらいににらみ合っている風丸と不動の間で我らがキャプテンが冷や汗をかきながら仲裁に入っている
しかし、そんな円堂を追い返すかのように風丸が「円堂は黙ってろ」と大声を出す
起こった風丸に円堂は逆らえたことが無い
周りのものは円堂に憐みを含めながら温かい目で見守った
事の発端は数分前
『風丸〜Vv』
そう言いながら円堂が後ろから風丸に飛びつく
周りのものはその円堂にボールetc.をぶつけようと構えたが近くにいる風丸にも当たるのではないかとこらえた
『お前はなぁ〜、危ないだろ!』
『まあまあ。なぁ、一緒に練習しねえ?シュート打ってよ!』
他にもFWが空いていると風丸が言う前に『風丸が良いんだ』と心が読まれたように円堂が付け加えてきた
古い付き合いでもあるし、断る理由もなかったので風丸が承諾しようとした時だ
『風丸!!』
『えっ?』
ガンっ
遠くから鬼道が風丸の名を呼ぶ
それに振りむく前に何かが風丸の横から飛んできて、風丸の頭部に直撃した
そのまま流れに任せるように地面に倒れた
その風丸に円堂が心配そうに名前を呼ぶ
『かっ風丸?』
『ふっふっふ・・・』
突然笑いだした風丸
しかし、その額には血管が浮かび、背後には黒いオーラが溢れだしている
近くにいるもの、そしてその傍にいる円堂は血の気が引くように顔を真っ青にしながら風丸を見ている
そんな風丸に恐れもなく近寄る者が居た
もちろん、それは・・・
『不動ぉぉぉ!!!((怒』
そして現在に至るのだ・・・
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