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□神と天使は甘い子ご所望中
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11月1日
みんなが盛り上がったハロウィンが終わり、次の日
いたずらしたり、いたずらされたり
それぞれが楽しんだ
しかし・・・
まだ全ては終わっていなかった
≪神と天使は甘い子ご所望中≫
カーテンの隙間から太陽の光が顔にかかる
じわじわと頭が覚醒していく
温かいシーツが恋しく、自然とすりつく
起きたくなくて体を縮める
しかし、時間が時間
そろそろ起きなければ監督に怒られる
重い体を起こそうとした
・・・なんかいつもより体が重い
と言うより・・・暑い
「ん・・・ぅ〜」
「あっ、起きちゃった?」
「もう少し寝てる顔を拝んでいたかったんだけどなぁ〜Vv」
ここは風丸一郎太であるオレの部屋
個室の筈なのに
何故かオレ以外の声が聞こえてくる
しかも、複数
オレは重い瞼を開く
「「おはよぅ、風丸君Vv」」
オレの目の前に、金色と銀色の髪
そして、整った綺麗な顔のやつらの満面の笑みが広がった
「ん・・・はよ・・・」
「あれっ、以外に薄い反応だね」
「風丸君、朝苦手だから」
ふわふわする頭が少しずつ覚醒する
今の状況を頑張って整頓しようと試みた
しかし、そんな事をする前に
「じゃあ、姫のお目覚めの挨拶ということでVv」
オレの両頬にやわらかいものが触れる
それがそいつらの唇だと気づくのには時間がかからなかった
「・・・っ〜〜〜〜〜///なっななな///」
「あっ、ようやく目が覚めた」
オレの頭が一気に冴えたのに気づいたのか二人は離れていく
オレは両頬を抑えて顔を真っ赤にさせながら口をパクパクさせた
「ふっ吹雪!アフロディー!!なんでオレの部屋に!!!」
「「風丸君の寝顔を見に来たんだよぉ〜Vv」」
悪気のないように笑う二人にオレは頭を抑えた
「アフロディーはなんでイナズマジャパンの宿舎にいるんだよ!!!」
「ファイアードラゴンから引きぬきされました」
「えんどぉぉお!!!」
オレが円堂の部屋に押しかけようとした時
二人がオレの腕を掴む
「駄目だよ風丸君」
「君にはボクらの悪戯を受けてもらわなきゃいけないからねVv」
「・・・は?」
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