Give&Get

□甘くておかしな10月31日
1ページ/3ページ

風丸はいそいそと着替えて

みんながいる所に駆けだした

目的はもちろん・・・




≪甘くておかしな10月31日≫





今日は10月31日
俗に言うハロウィンである

そこでみんなで集まってハロウィンパーティーをすることになった
パーティー会場は鬼道家だ
理由はもちろん広いから

キャプテンが所構わずメンバーをひょいひょいと増やしていくのだから、広い所でなくては行えない
現に只今のメンバーは30人を超えている


みんながそれぞれハロウィンに合った仮装をして談話やゲームなどしている

そして、その中でひときわ輝いていたのが


「Trick or Treat Vv」


そんな眩しい笑顔を向けながら手を差し伸べてきたのは世界のマドンナである風丸一郎太だ
しかも、その格好は・・・


「わぁ!風丸君可愛い」

「魔女の仮装、とっても似合ってるよVv」


黒い大きな帽子に黒い短パン、黒いマントをかけている


「魔女じゃない! 『魔法使い』だ!!」


魔女の格好だと言ったアフロディーに向けて口をとがらせながらそう言った


「そういうアフロディーは天使の格好?」

「まあね、黒も良かったんだけど、美しい僕にはやっぱり純白の天使かと思ってね」

「あはは、本当にナルシスト発言だね。黒も似合ったと思うよ、堕ちた神って感じでVv」


そんなアフロディーの隣で真っ黒な笑みを浮かべた吹雪はそう告げた


「吹雪は狼男?」

「うん、可愛いでしょ?」

「君も随分、ナルシストだと思うけどなぁ」


吹雪の隣でアフロディーが逆光が見えてきそうな笑顔を吹雪に送る
二人の間に稲光が見えたが風丸は一切気づいていない
そんな三人の所に豪炎寺がやってきた


「風丸、是非その姿の写真を撮らせてくれないか」

「だが、断る!」

「頼む、夕香が『風丸お兄ちゃんの仮装姿撮ってきて』って可愛く強請ってきたんだ!!」

「ちなみに豪炎寺くん、それはいつ言われたの」

「さっき受信した」

「夕香ちゃんはそんな電波送らないぞ!!!??」

「なら、俺のコレクションにいれる」

「最悪!!」


風丸は疾風の速さで豪炎寺の持っていたカメラを蹴飛ばした
その速さに吹雪とアフロディーが隣で拍手している



次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ