Give&Get
□12月25日
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「じゃあ俺と豪炎寺はこの辺で失礼する」
「え、鬼道?豪炎寺?」
「悪い円堂。俺も」
「風丸もかよぉ」
頭にキラキラの三角錐の帽子を被ってガックリとする幼なじみ(とマネージャーと一年)。やっと盛り上がってきたイナズマジャパンでのクリスマスパーティー。
なのにこうやって抜けるのは本当に悪いと思う。
だが俺も俺で、楽しみがある。それは豪炎寺と鬼道も同じらしい。
ぶーぶー言う幼なじみを目の前にして俺達三人は苦笑した。
何を察してくれたのか吹雪とヒロトは
「風丸君達は風丸君達で楽しみたい事があるんだよ」
とニヤニヤしていた(豪炎寺の足がウズウズしていたのは見なかったことにした)。
とりあえず皆におやすみなさいとだけ挨拶して食堂を出た。
「豪炎寺と鬼道も2人で過ごすのか?」
「まぁ…せっかくだしな」
サラリと応える豪炎寺の隣で鬼道は顔を真っ赤にさせ、わなわなと震えていた。
……わぁ。
「そ、そういう風丸は不動とだろう…!!」
「へ、あ「そうだよ」
ぐいっと腕をひかれ、気がつけば不動の腕の中。
何処から出てきたんだよこいつ…!!
「これから俺と風丸クンはあまーいクリスマスを過ごすんだよ」
「はぁ!?」
「という訳で俺達は行くから。じゃあな鬼道クン」
いつの間にか「お姫様抱っこ」をされていた俺は不動の部屋に連れていかれた。
…視界の隅で顔をさっきよりも真っ赤にさせた鬼道を見て。
「…俺達も行こうか。鬼道」
「そ、そそそうだな」
*
ぽふん、と優しくベッドに降ろされればいきなり軽いキスが一つ。急のことに驚いていると大笑いされた。
苺みたいだぜぇ?、と。
「…うるさい」
「そんな真っ赤な顔で言われても説得力0だけど?」
「……プレゼントやらない」
「えー欲しいんだけどなぁ?風丸クン?」
目の前でニヤニヤしたり、残念そうな顔をしたり。コロコロと表情を変える恋人。それといつもより少し素直な言葉。
可愛いところもあるじゃないかと微笑いながらポケットから物を取り出す。
少し縦長で綺麗に可愛らしく包装されたそれはとても軽い。
はい、とそれを不動に渡す。文句とか言われるのは覚悟していた。が、不動はニヤリと笑って意外にも丁寧にそれを開けただけだった。
「…十字架のキーホルダー?」
「あ、うん。どんなものがいいかよく分からなかったから…。嫌だったらいいんだ!!返して、」
「いや、携帯につける」
ありがとな。
いつもとは違う、優しい笑みをくらった俺は心臓が尋常じゃないくらいにきゅうううとなって死ぬかと思った。
危ない危ない。
「んじゃ俺からな。目瞑ってろ」
「あ、はい」
そろりと目を瞑る。
どくん、どくん。
初めて貰う、恋人からのプレゼント。初めて、だからか胸が高鳴る。
「―――――」
「え、ふど」
聞こえにくかった言葉に反応して思わず目を見開く。すると目と鼻の先には不動の綺麗な顔。
「何、言っ…んふ」
そして深い口づけ。
次から次へと色んな事が起こって頭が全く追い付かない。
「〜〜っ…」
酸素を求めて薄く唇を開けばぬるりと入ってくる不動の舌。俺の口の中の隅から隅まで犯した不動は満足したのか、ゆっくりと唇を離した。
だが、銀色の糸は俺と不動の口と口を繋いだままだった。
「な、にすんだよ…」
「目開けたからお仕置き」
「だって、…!!」
ふと気がついた。
耳が温かい。
体温的な意味ではなく。なんというかこれは。
「耳当て…?」
「あーうん。前にお前外から帰ってきた時『耳が痛い』って言ってただろ。だから、さ」
覚えてて、くれたのか。
そんな事言った覚えなんて全く無い。だからきっと三週間くらい前のことだ。
なのに、不動は。
「嬉し、い」
「あ?…それはよかった」
「…不動」
「んだよ」
「メリー、クリスマス」
「……メリークリスマス」
俺の頭を撫でた不動の手はとても熱かった。
12月25日
(不動、その十字架のキーホルダーはなんだ?)
(あ?大切なモンだから触んなよバーカ)
(風丸!!その耳当て温かそうだな!!貸して貸して!!)
(…ごめん円堂。これ凄く大切なものなんだ)
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最後の()は上から佐久間、不動、風丸、円堂です^^
今日もギリギリ…!!
只今24日23時8分www学習しろって話ですよねさーせんwww
最後のべろちゅー恥ずかしかった…!!リア友読んだか!?読んでたら殺す#^ω^←
なんか自分的にはイマイチ。うーん。
でも素直な不動が書けたのはちょっと満足。うふふw
さぁこれからリクエストされた3つの小説書かなくては…。ヤバい間に合うかなぁ^p^
何はともあれメリークリスマス!!あなたにとって良い1日でありますように。
持ち帰り可。