人物、背景説明
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【「遊び」 (あそび)】
椿学院で毎年行われる、構内バトルのこと。
外部には一切秘密で、このバトル専用の戦うための道具、アベルによって行われる。
アベルのどこかしらにある「心」と書かれた部分を他人に突かれるとその時点で負けと見なされ、気を失う。
生徒、教員絶対全員参加。
どこを怪我していようと、病人だろうとなんだろうと参加しなければならない。
基本的にグループを組み、団体戦として行われる。
グループは椿学院に入学した時点で言い渡され、それを決める際は全くのクジ。
人一人に対し、持てる能力の種類はひとつしかないため、運が悪いと防御系統ばかりの構成になったりする。
能力の種類は主に、
前衛、後衛、中衛、守護、治癒、支援などがある。
【アベル (あべる)】
「遊び」に使われる、人の本心を結晶化したもの。
椿学院のみが製造出来る、専用の発生装置を使ってのみ現れ、「遊び」が終了するとともに消える。
形は人によって様々だが、一貫してデフォルメされた人のぬいぐるみのようで、その体のどこかに必ず「心」と書かれている。
アベルを得なければ基本的に戦闘参加資格はなく、他の参加者から必死こいて逃げることしか出来ない。
【有泉 正 (ありいずみただし)】
椿学園の理系教師。
主に化学を担当する。
有泉 尚の双子の兄で、一卵性双生児のためか、二人の息は気持ち悪い程合っている。
しかし、行動派(決して良い意味ではない)の弟に昔から付き合って来たにしては
弟に対する態度は比較的冷めているように見える。
塩酸がお気に入りらしく、そこそこ濃度の高いものを常に持ち歩いている、との噂が。
Sっ気は十分過ぎる程あるが、物事の完全なる傍観者となる事が好きなので
何が起こっても決して自らは手を出さずに、状況がどう転がって行くかを見ている。
プライドはそこまで高くない。
が、天の邪鬼。
【有泉 尚 (ありいずみなお)】
椿学園の理系教師。
主に物理を担当する。
有泉 正の双子の弟で、あまりにも似ている為二人を見分けられる人間は、親も含めて、いないとされている。
そのため椿学園では有名な双子。
兄と同じくSっ気があるが、兄とは違い完全な傍観者とはならずに
状況をより悪化させる為に自ら手を出し、尽力する。
先天的疾患があり、子供の頃はずっと入院していたため
その時期の友人は０人で、軽くブラコン感が否めない。
今でもその疾患が完全に治った訳ではないので、激しい運動は医者に止められている。
【入瀬 殊成 (いりせことなり)】
高校１年B組
だがかなり言動と容姿は幼い。
よくぬいぐるみを抱きかかえている。
髪が肩につくか否かと、比較的長いので私服でいると女の子に見える。
癒し系として、椿学院ではアイドル的な人たち（例：桜沢）の仲間としてカウントされている。
実家にいた頃は実の兄にDV（家庭内暴力）を受けていたため、今でもスイッチが入ると精神が一気に病んだ状態になる。
かわいいもの大好き。
【岩元 鋭利 (いわもとえいり)】
高校２年A組
他のメンバーとは違い、頭は凡人に近いので、努力でA組にしがみついている。
ただし、その努力が評価されない程、常日頃の言動が気持ち悪いことで有名で、生徒会長の桜沢美斗のストーカーでもある。
桜沢の近くには常に岩元がいるというのが、椿学院生徒教職員、全員の暗黙の了解となる程だ。
しかし桜沢は未だかつて被害届を出したことはなく、それが彼らなりのスキンシップらしい。
忍者顔負けのかくれんぼ上手である。
神出鬼没にどこからでも現れる。
【桜沢 美斗 (さくらざわみと)】
現・生徒会長。
高校３年A組。
常に成績トップの秀才で、元祖ツンデレキャラとも言える程のツンデレっぷりを発揮する。
椿学園一般生徒の内で、逆らえるものはいないと言われる程で、君主というより女王サマ。
かなり腹の中がドロドロな人間だが、その事実を知る人間は本人が明かすと判断した数少ない者のみ。
由緒正しい家の長男であるが、家業に興味が持てず、他にやりたい事があるため家出中。
両親にも自分の居場所は伝えていない。
人に問われれば全力で否定するが、岩元と恋人関係にある。
【園咲 遠生 (そのざきとおき)】
高校２年A組
顔はいいのに視線が怖い。
視線だけで人を殺せるのではないかとのもっぱらの噂。
昔なじみの入瀬殊成を至上主義とし、彼に害をなすと判断したものは容赦なく排除する。
椿学院の女王こと、桜沢美斗に唯一反抗出来る生徒。
幼少期は身寄りがなく、とある店で住み込みで働かされていたが、今は超一流企業「園咲グループ」の長男として引き取られた。
【椿学院 (つばきがくいん)】
山奥にあるため、全寮制の中高一貫校。
大学も付属しており、ほとんどの生徒はその大学に推薦で入ることが出来る。
ボンボンが集う男子校。
社会的にも評価は高い。
なんせ金持ち学校なので敷地がバカでかい。
山奥を開拓して作られたが、そのバカでかい敷地に置くものが無くなってしまったため、余った部分は未だに自然の森。
クラスはA～Dに分かれており、Aから順に成績がいい。
年に一度、アベルを使った構内バトルが行われる変わった学校でもある。
そのバトルは優勝賞品が常に半端なく高価であったり、生徒にとってはありがたいものであったりするので、全員結構マジに参加する。
生徒と教員は絶対参加。
【野木 港 (のぎみなと)】
高３ーA
一応Aクラスに配属されてはいるが、スポーツ推薦なので全く勉強はできない。
授業は寝るもの。
運動をさせれば右に出るものはいない程運動神経がいいが、国語以外は全て赤点ぎりぎりで、成績順位も上から数えるより下から数えた方が４倍は早い。
身長は189㎝と高い上に体格もがっしりしているが、リーダーと呼ばれるにはほど遠く、常に回りに振り回される。
実家はヤクザだが、お人好し過ぎ、その上馬鹿だったため椿学園に半強制的に入れられた。
初賀秋馬の事が好き。
だが告白する訳でもなく、友達になれた事がよほど嬉しいらしい。
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