普通と異常

□異常な少女U
1ページ/2ページ

紅。


突然何かと聞くだろうか?
それは最初から話していこう。
さて
皆さんは血を何色と表すだろう。

赤。

赤黒。

時には血色か。

だが彼女はこう例える。


紅。


そう。
紅だ。

鮮やか

綺麗

どういえど人間の一部。

その色は一部。

替えのきくそれでも大切な物。

紅と呼んで相違あるはずがない。

彼女は

《人類最凶で人類最狂で人類最愛の蒼》は

《不敵万能》は

《狂咲姫》は

《最狂の無為式》は

《真の死神》は

《魂の狩人》は

《天使》は

《悪魔》は

『裁殺原罪』は

『双刀害毒』は

『瞬利鋭殺』は

『紅血薔薇』は

『重持不銃』は

『弓遠矢筒』は

《成功品》は

《失敗作》は

《殺戮兵器》は

《鏡面世界》は

《空の少女》は

《渡界少女》は

そういうのだ。


そして今、


彼女達の前には


幾つもの血痕が広がっていた。





物語の歯車は廻り出す。

多くの人と組織とたった1つの学校を巻き込んで

廻り出す。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ