short book
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触れてるルッチの顔が、どんどん青紫になるのはリアルだ、死ぬのかなあ、あの最強が。
「ルッチ死ぬのか・・・」
「また表情が変わったな」
「そう?」
「寂しそうだ」
「ルッチは満足そうだね」
「ああ、満足だ」
「・・・カリファとかカクとか呼ぶか」
「・・・いらん」
ルッチの手は最強とは程遠いくらい弱弱しく伸びてきた。ああああああ。なんだろう悔しい、確かにルッチ嫌いだった。
でもこんなあっけない死にかた。
認めてやんないからな。くそやろう。
「忙しい顔だな」
「?」
「今俺を憎んでる」
「・・・ふーん」
ルッチはMだ。
言いふらしておこう。
冷たいね、顔。
ルッチはだまっているだけ。
「死んだ?」
だめだ、もう。
「ルッチ?」
ルッチの手は冷たいままあたしの手を握る。
「・・・変態。」
ルッチもあたしのこと、好きだったでしょ
知ってるんだ。
「、ばかやろう」
ばかやろうだよ、ルッチ
「死んでない。今のお前の顔が、一番好きだ。」
「ルッ・・・」
そういってルッチは一言も喋らなくなった。気づけばあたしの顔は涙でぐちゃぐちゃだった。
back
end・・・・・・
20100630 pida
死ねたー、やっちゃった。