君と居たい。
□第二話
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“またもや手柄!!天邪鬼!!”
今朝の新聞にそう書かれていた。
とは言っても、けっこう隅のほうだけどね。
新聞社に脅s…頼んであまり大きく目立たないようにもらっている。
ただ、ネットではけっこう騒がれたりしている。
今のネットワークは凄いね。
学校でもその話題は絶えなかった。
「かっこいいよなー」
「俺もこんな風に悪者とかやっつけてみてー」
「中2か!」
「今回もすごいねーってどうしたの?」
紗理奈は机に突っ伏しているあゆを見る。
『紗理奈ぁーもうあの人やだ』
「あぁ、緑川さんだっけ?なんかあった?」
『昨日ね…』
仕事を終えて、貴司さんの所へ戻るとあの人は呑気にアニメを見ていた。
「おぉ!あゆちゃんお疲れー」
『何やってんですか』
こっちは仕事してるのに何アニメなんか見てるんだ!
「えぇー俺することねぇーし。ってか聞いてくれよ!」
何の話かと思って聞いてみると。
『けい○ん!の話を永遠とされておかげで寝不足だよ!』
「すごいね。よっぽど話したかったんだねけ○おん!のこと」
『もうダメ、眠い』
「保健室いく?」
『いや、屋上行く。先生に言っといて』
今日はなんか屋上へ行きたい気分だった。
そういえば今日跡部くんに挨拶してない。日課なのにー。
そんなことを考えながら屋上への階段を上がる。
あ、依頼書見とかないと。
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