果てしない空、どこまでも
□第7話
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こんにちは、皆さん。
何故か今現在、睨まれています。
原因はもちろん、ヒソカです。
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ヒソカに連れられ、やって来たのは旅団のアジトのようだ。
『ここがアジト?』
「そ★」
中へと入っていくヒソカに着いていくと、そこには旅団のメンバーがぞろぞろと。
全員いるんじゃないかな?
ドンッとした迫力が見て分かる。
「全員そろったようだな。」
奥の中央に座っている男が話しだした。
おぉーあれがクロロか。
見るからにインパクトが強い。
「団長、俺たちを呼び出して何か仕事か?」
「というか誰だよ?ヒソカの隣にいる女。」
でっかい人が私を見て言うと周りの人たちも私を視界に入れる。
一気に視線が私に向くためどうしていいか分からずオロオロする。
「今日はその女をヒソカが紹介したいと言うことで集まってもらった。」
・・・全員嫌そーな顔してますよー。
「この子はアユ◆僕の彼女。」
ヒソカがそう言った瞬間この部屋の空気が下がった。
そして長い沈黙が訪れる。
みんな私に怪訝な目で見るのやめてくれ…。
「あんたいつからそんなロリコンになったんだい?」
一人の女の人がヒソカに対して言う。
「お前どんな趣味してんだ…。」
「まだガキ相手に何してんだか。」
みんな揃いも揃って変な目で私を見つめる。
やばい…そろそろ限界が…。
怒りの頂点に達する。
『私は…ヒソカの女じゃないわーーー!』
部屋中にアユの声が響き渡る。
『はぁ…はぁ…。』
「そう怒るなよ。軽い冗談じゃないか▼」
ヒソカの言葉は冗談に聞こえないんだよ。
ひと段落したところで本題に入る。←おい
「ヒソカの女じゃないとしてもお前はここへ何しに来たんだ?」
団長が私に向かって言い放つ。
「彼女に旅団の仕事をさせてあげようと思ってね。」
私が言う前にヒソカが話す。
「旅団の仕事だと!?」
「こんなガキに何が出来るってんだ!」
ちょっと今イラッてきたぞ。
「何故だ?」
クロロは表情を変えずに言う。
「ただの気まぐれさ。それに嫌なら誰かの手伝いをさせればいいし。」
なんか話がどんどん勝手に進んでいく。
「俺は反対だぜ!こんな奴に力があるとは思えねー。」
大きな男がそう私に言ってくる。
「僕は賛成だな。意外といい線いきそうだし。」
童顔…というか可愛らしい男の人がそう言う。
「では、条件をつける。」
『条件?』
「あぁ。この中の誰かと戦い、勝ったら認めよう。」
負けたらそこで終わりだ。
なんとまぁシンプルで。
『わかった。けど誰と戦うの?』
「俺にやらせてくれ団長。」
「ウボォーか。いいだろう。」
さっき文句言っていたでっかい人が相手のようだ。
確か…ウボォーって人は強化系だったよね。
曖昧な記憶から引っ張りこんでくる。
旅団の人たちってけっこう好きだからあんま闘いたくないんだけど。
…しょうがないか。
やる気満々なウボォーを目の前にアユはやれやれといった表情だった。