love love love...

□prologue
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新たな旅は始まった。
サクラ達と居た玖楼国から離れ、サクラとも離れた。
小狼と黒鋼にモコナ、そしてファイに ソラ。

4人と一匹の旅。







「さーて、どんな国に行くのかなー」

「楽しみですねー」





ソラはファイへと視線を向けて微笑んだ。
時空間に彼女達はいた。
モコナの口に吸い込まれ、時空移動の真っ最中だ。


今までとはまた違った旅。
ソラは期待に胸を踊らせた。
大切な人と一緒にいられる、それだけでも嬉しかった。





「これからはゆっくり国を見て回るのー?」

「いや、」






ファイの問いに、小狼は静かに否定した。
どうやら制約のひとつ。1つの国に留まるのはモコナの耳飾りが光るまで。
モコナの耳飾りが光れば、次の世界へ移動となっていた。





「そうだったんですか」

「でも、それまではその国を満喫しようねー」

「ああ」

「はい!」

「黒様も、ねー」

「へっ、知るか」

「わー、黒ぽん照れてるー」

「黙ってろ!!」






黒鋼に話を振るファイだが、やはり彼はそっぽを向く。
変わらないような姿に ソラは笑みが溢れた。
幸せだなぁ、そう思えた。






「ほら、 ソラ 」






ファイはそっと手を差しのべた。
ソラは何かと首を傾げるが、彼は優しく微笑んだ。






「行こ」

「…はい!」







ソラは伸ばされた手を握った。
生きていて、よかった。心からそう思えた。


新たな居場所、新たな思い
さあ向かおう、新しい世界へ








love love love...







愛してる
どんなことがあっても





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