夢処
□正直な気持ち
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こんな一生はいやだよ
だって君を好きになってはいけないから
ザー
「雨が降ってきましたね」
「そうだね」
雨の日は好きなんだ♪
だってすることがないでしょ?
だから君は、僕のところにきて相手をしてくれる
寝てなきゃいけないから
暇な僕にはとても嬉しいことなんだ
なんで僕のところにきてくれるのかな?
あぁそうか…
君は僕の事が好きなんだね
僕も好き…
でもそれはダメなんだ
だって、この先君を幸せに出来ないからね
「沖田さん具合はどうですか?」
「寒くないですか?」
そんなに心配しないで
そんなに笑顔を向けないで
君を抱き締めたくなってしまう
しばらくして雨があがってきた
幸せな時間が終わってしまう
さみしいな…
そんな事を思っていたら
「あの…」
「なぁに?」
「私好きなんです、沖田さんのことが…」
僕に断らなきゃいけない事を言わないでよ
でもなんで僕は君を抱き締めて
口づけまでしているんだろう
真っ赤な顔をしている君を見てからそう気づいたんだ
アトガキ→