朧の世界
□人間、恥ずかしさで死ねる
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久々に帰って来た精霊界。
原作が始まってからは殆ど帰ることが無かったからなぁ…。
そんなことを思いながらサクサクと精霊界を散歩していると、魔法族使いのエリアに入った。
相変わらず幻想的で綺麗なところだ。
疲れを癒すなら、やっぱりここが一番最適だ。
《精霊王様…?》
『ん?あ、マハード』
声を掛けられたので振り向くと、そこにはマハードがいた。
基本、遊戯君の家にいるから何時でも会ってるんだよねぇ。
全然久し振りとか懐かしいとか感じない。
どっちかと言うと、キサラ(あ、ブルーアイズのことね!)の方が遭遇率低いんだよ。
………今後、海馬君の所に押しかけようかな。
《今日は精霊界にいられるのですか?》
『そうだよ。最近、帰って来てなかったし』
《……そう、ですか》
『?』
何故か少しだけ浮かなそうな顔をしたマハードを前に、私は首を傾げざるを得なかった。
どうしたんだろう…。私、なんか変なこと言ったかな?
うーん。こういう場合は本人(本精霊?)に聞いてみるのが一番だよね。
『どうかしたの?顔色が良くないけど』
《いえ、大丈夫です。………私の我が儘ですから》
『?』
もっと意味が分からなくなってしまった。
ど、どうしよう…!