03/29の日記

15:43
散歩時も捗る。
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──死がふたりを分かつまで?
……死んだぐらいで離れてなんかやらねえぞ。



○死の概念○



崩壊の爪痕から復興した街も、10年経てばアスファルトがひび割れて隙間から何処かから紛れ込んだ雑草が生える。生命は逞しく、個々は脆いようでいて、全体で見ればさほど減らない位にはしぶとい。

好きな人に元気に生きていて欲しくて、自分は早く滅びたい程度にはエゴがある。傭兵団に入りたての頃死を望む俺に、彼が言っていた。

“人が本当に死ぬ時は、誰からも忘れられた時だ”と。

今なら思う。俺と共に生きた者たちは、俺が生きている限り、忘れない限り、死なない。済まないがもう暫くは、共に生きて欲しい。俺を知る最後の人が穏やかにその生を終えるまで。


□終□



そんで散歩時も容赦なく情緒破壊してくるグエル…。泣ける。
カテゴリ: 小話の類い



☆コメント☆
[はやもと] 04-03 20:10 削除
グエルのいつまでも芯が純粋な感じ、じんわりきますね…。多くを求めないからこそ大切だと思ったものはいつか自分の存在が消えるまで手離さずに居そうですね。グエベルお別れアンソロ読みたい。

[黒点] 04-06 10:26 削除
いらっしゃいませけそさん!
グエルは思考が穏やかにネガティブで、不思議な気持ちになりますね。死ネタまとめも面白そうですね。Rの皆ほぼ死んだ100年後くらいの世界をグエルが旅する話とか面白そうです。変わらないのはちょこだけの世界線。

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