金星(文)

□アークシリーズに思う事。
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 3から唐突に別の国々が広がるアークザラッドの世界。

 住む者皆が新世界を受け入れている中、失われた過去に未だに囚われている少年・アレク。

 ベタだがそこはまぁ良い。寧ろベタ、好きだし。


 問題は、『過去の手掛かりはハンターと黒い建物』
って所から始めたくせに、
『過去の自分はロマリアに居たらしい。そんな事より教授を止めて暗黒の支配者倒す。』

ってオイオイ、謎が解けないうちにゲーム終わったぞ!?
と言う辺りだと思う。


 ハンターガルドへの感謝と失望とか、一気に去来する郷愁の念とか、死んでいった両親とその思い出とか、改めてルッツに感謝したり、改めて暗黒の支配者を倒す決心。…むしろ其処で憎しみを顕にする事で、何処か浮き世離れしていたアレクが生々しく人間的に成っていくとか…。

 描くこと沢山有るだろうに!(個人的好み。)


 特に1and2が(バグとプレイ時間配分以外)言うこと無しなだけに、厳しい評価になりがち。
 別のRPGとしてなら、評価良いんですがね。

 アークの命を賭した封印が、たった3年で破られそうだと言うのに、腰の重いかつての仲間の薄情さとか、見てて辛かったですよ。

 教授が憎かった。否、今も、少なからず憎い。(ゲーム相手に大真面目。)

 そして何より、そんな駄目科学者をお咎め無しでのさばらせた世間が憎い。そのせいでディルズバルドによる支配者の復活が存在する辺り、腹立つ。

 顔面の筋肉引きつって笑顔に見えそうなくらいに。

 私はアークザラッド1〜3・機神・黄昏・ジェネとFF4〜10を経てきて、大作ゲームには期待しない、臍曲りな大人になりました。裏切られる事には、もう、飽きました。


 アーク開始10周年の記念すべき年に、ジェネの根幹を担うべき、ネットワークサービスが停止した辺りに、感動しました。その位臍曲り。

 また、サービスの停止と共に私にも黄昏の時代が訪れました。

 好きなキャラと、黄金期(1と2)を胸に、アークシリーズを追い掛けるのを止めたいと思います。

 よって、妄想街道を邁進します。


―――書き終わった日、2006・7・2
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