デュラララ!!

□バースデー
1ページ/1ページ





(クソ…面倒くせぇな)
最近、借金踏み倒しが増えて来やがった。仕事が増えて面倒ったらありゃしねぇ…。殴れば速ぇんだけどなぁ。
少し前の日に入ったこのカフェが気に入って最近入り浸りになっていた。人が少なめで苛々しないような、苛つくような…。何となく臨也の気配が漂ってるっつーか…。
「今日和」
「………。」
今の声って…。
「臨也…!?」
「何?」
やっぱり臨也だった。何でいやがる?
「外から見えたから入ってきちゃった♪」
俺の考えた事の答えをすんなりと出す。嬉しいのか恨めしいのか…どの道、憎めねぇんだよ。
「珍しいねぇ…シズちゃんが、こうゆう雰囲気の店にいるなんてさ」
「俺の勝手だろーが…」
言えねぇ…。まさか臨也の雰囲気に似てたからなんて。
予想通りに店に馴染んでやがるし。
「あんまり睨まないで欲しいな…俺の行き着けなんだから」
「知るか」
これは…何か嬉しいが苛つく。何で俺だけだ。
感情の共有を独占したいなんて…女みてえで気持ち悪りぃ。
「食べないの?」
何時の間にか頼まれた二つのケーキ。
「何で俺のがあんだぁ?」
「さぁ…今日は特別だから、シズちゃんに喜んでもらいたいなぁって」
「…誕生日…?」
「………」
そんな珍しい事なんかすんじゃねぇよ…あークソッ…顔が熱くなってきた。
「喜んでくれた?」
「るせぇ…さっさと寄越しやがれ」
「食べさせてあげようか?シズちゃん」
「いるか!!」
ガツガツとチョコレートケーキを貪った。そんなに嬉しそうに笑いやがるから俺まで嬉しくなるじゃねーか。














end

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ