デュラララ!!

□共鳴双互
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ピリリリリリリ…。

うぜぇ……。
朝から携帯の着信音で起きるなんざ有り得ねぇ。

大体、今日は仕事も休みだってのに何で…。

「…臨也、手前の携帯じゃねぇのか?」
さり気なくさっさと出ろと意味を込めてやる。
当の本人は埋めていた顔を布団の中から出す。

「放って置いていいよ。その内切れる」
せめてメールの着信音ならそう言えるが、電話の着信音でそう言うか?

ピリリリリリリ…。

ピリリリリリリ…。

ピリリリ―――――。

「五月蝿ぇ…」
「しつこいな…誰だよ」
ほぼ同時に別々の事を呟いた。
漸く布団から出て机の上の携帯を手に取る―――と同時に眉間に皺を寄せる。

「…チッ」
軽い舌打ちと共に通話ボタンを押した。

「どうも」
「御陰様で」
「後悔させてやりますよ」

何か物騒な上に、訳分かんねぇ会話してやがるし。



「借りは必ず返しますよ…今度は俺が刺してやりましょうか?」
「――――?!」
まさか、電話の相手って……。

「ではまた。澱切陣内さん…?」
最後に嫌みたっぷり込めて言い捨てた。

「あー何か苛つくなぁ…」
そりゃあヤられっぱなしなんだからそーだろうよ。
見た目に沿わず負けん気が強ぇヤツ…。
7年前と何ら変わっちゃいねーな。

「朝から最悪だな」
「寧ろ災厄だ」
読み方が違ぇじゃねーか。

「まぁ、今から行きますなんて言われなくて良かったな」
「あぁ゛…?」
「だって今日は折角静ちゃんが一日中いるのにさ。」
「バァーカ。勝手に言ってろ」



共鳴感。



まさか俺も一瞬思っただなんて



口が裂けても言うか。



バァーカ。

















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