宝物(小説)

□行為室
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「行為室」




─今から2時間前─

─午後6時






「最後、7つ目いきやすぜィ?いいですかィ?」

「「「おう!!」」」



沖田が土方・銀時・高杉・桂の4人に学校の七不思議について話して居た。

沖田の話し方は怪談話に持って来いな口調の奴だ。



最後の7つ目を話して良いかと聞く沖田に
高杉以外の3人が答える。


高杉はというと……







「………っ…はっ、早く話せっ……グスっ…」





泣いていた(笑)






そんな高杉をみて4人は…



『やっ…え…おぃおぃ、あれはダメだろ!?』

『え――!?たったかすぎィィィイ!?!?かわい―んですけどォォオォ!!』

『なぬっ…!!高杉の奴、なんと…くぅっ!』

『なんでィ高杉…意外とかわいいじゃねェかィ…』





と思っていた。

この4人は全員
高杉に片思い中。
いわばライバルだ。



だが1人だけ一歩リードしてる奴がいる。
それは………。






「たっ、たかすぎぃ!?おまっ…沖田くんよぉ!!早く話してやらないと高杉が壊れてくよ!?!?」





と発言した銀時だった。


銀時は高杉と幼馴染み。桂も幼馴染みであるが関係の深さは別物である。


銀時と高杉は小さい頃に両親を亡くし、
同じ施設で
同じ事をして
今日まで育ってきたのだから桂よりもお互いを知り尽くしているのだ。





『ちっ…銀時の奴…幼馴染みだからってしゃしゃりやがって―!!!!なんでィ俺だって……』




「分かりやしたよ…いきますぜィ…」




そう言って沖田は
話し始めた。

「2人の男子が部活が終わって更衣室で着替えていた。もう学校には2人しかいなく、顧問にカギを渡されていた。そして2人は着替えが終り更衣室を出ようとした時…」












「ギャァァァァァァァァァァァ!!!!!」











そう叫んだのは
言うまでもなく…












高杉だった。






「たっ高杉ィ!!!おぬし、男たるものこの程度でっ…ぅう…」

「桂、テメェもビビってんじゃ「土方くんよ、いや…ヘタレくんよ……もう喋るな」



ビビる桂と土方にツッコミをいれたのは銀時だ。


まぁそんなヘタレ君達は置いといて…




「沖田ァ…オメェ、ブッ殺す」

「あ、もうこんな時間でィ!!バイト遅れちまいまさァ―じゃ―お先に帰りまさァ」



沖田は高杉の殺気に満ちあふれた目に身の危険を感じたのか、バイトもしていないクセに珍しく早く帰った。
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