Gift

□心拍数
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俺の心臓は1分間に70回の“生
きている”を叫んでるんだ。  
けどお前といるといつもよりも少
し駆け足で110回の“愛してい
る”を叫ぶんだ。       
その俺の心拍が止まってしまうま
で愛し続けてやるよ。約束だ。 




いつだか君が言っていた言葉。 
あたしをギュッと抱き締めながら
少しだけ照れくさそうな感じで言
ってくれた言葉。そう言っている
時の君は確かに少しだけ鼓動が高
鳴ってて。あたしのドクンドクン
激しい音が重なってた。    
あなたの口から流れる想いとあた
しの想いも重なって、とてつもな
く幸せだなぁって思えた。   




俺の心臓が止まる頃にはきっとこ
の世を満喫し終わってると思うん
だ。やり残したこと何もないくら
いお前の隣でずっと笑い続けてた
いと思ってるからね。     



うん、あたしもだよ。同じこと考
えてるよ、思ってるよ。    
だから、離さないで。     



その心臓が脈打つうちはお前をま
だ守っていたい。俺の生きる意味
なんてそれでいいんだ。    



ありがとうありがとう。じゃああ
たしも、あたしの生きる意味は綱
吉に守ってもらうことだね。  


んでもう一つ、もう一つって同じ
涙を数えて、もう一度、もう一度
って同じ心を重ねて俺達はお互い
をもっと知るんだよな、きっと。



そうだね。あたしもそう思う。 
じゃあもっともっと泣いてもっと
もっと同じ心を重ねなきゃね。 


こんなの言うの柄じゃないけどさ
俺とお前が出逢えたことにもし何
か理由があるとするなら、運命、
がいいよな。まぁ運命か分からな
くても嬉しいことに変わりはない
んだけどさ。         



ホント、何柄じゃないこと言って
んの。けど嬉しいよありがとう。
でもあたしは運命がいいな。運命
じゃなくても嬉しいんだけど。 







ねぇ、だから目を開けてよ?  








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