爆丸
□罪と罰
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「そういえば、ユキト先輩もHEXに狙われてるんスよね?」
『そういえば古の六戦士がそう言っていましたね』
大丈夫なんスか?と首をかしげるバロンに大丈夫とうなずく
「そのための、ナーガだから…」
「それにオレ達もついてるしな」
『あぁ、誰が来ようと負けはせん!』
『ふん、お前たちの出番などない』
『「なんだと!?」』
鼻で笑うナーガにエースとパーシバルが反論する、それを見てバロンとシャーマンが笑い、ユキトも小さく笑った
「そんなことより」
探しといてやったぜ、と言ってエースは携帯端末をバロンに向かって投げる
「うわわわっ!!」
「とりあえず適当な物件を見繕っといたぜ」
「サンキューッス!」
これもいい!こっちも捨てがたい!とはしゃぐバロンにユキトは首をかしげる
「物件…?バロン、引っ越すの…?」
「一人暮らしをするんだとよ」
「うちは兄弟が多くて、そろそろ家が人で溢れそうなんスよ」
「へぇ…」
家が人で溢れるのを想像したのか、身震いをするバロン
自分にはダンしか兄弟はいないが、なんともにぎやかそうなのは容易に想像できる
「けどいいのか?オレは元々一人暮らしだったが、お前はせっかく家族のところに戻れたのに」
「いいんス!オレもそろそろ自立したいんスよ!」
「その割りには物件探しをエースに任せっきりなのはどうだろうな?」
「それは言わない約束、って、あー!夕飯の買い物頼まれてるの忘れてた!早くしないと母さんにどやされる〜!」
あっ、エースこれ借りてくっス!と言って慌てて去っていくバロン
「大家族だと買い物も一苦労ッス〜」
「ふふ、にぎやかね…」
「だな…」
走り去って行くバロンの背中を見送りながらクスクスと笑い合った
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