爆丸

□新たな戦いへ
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「でも、まだシルフィードを…」

「助けていないと言いたいのだろう?そちらはオレのほうで何とかするつもりだ。だから今は逃げろ」

「なぜ…?」

「あのお坊っちゃんはお前の持つパーフェクトコアの欠片に目をつけた。そのうち何らかの理由をつけてお前を捕まえるつもりだろう…」

「けど、シルフィードが…」

「このまま、ここにいればシルフィードを助ける前にお前が捕まる。そんな愚かなことをする気か?」

「……」


納得がいかない、というユキトにため息をつきながらやや強引に腕をとり歩きだす


「スペクトラ…」

「安心しろ、オレは約束を破る気はない」


出口の前まで来て、スペクトラは手をはなす


「どうして…」

「ん?」

「どうして…そこまでする…?あなたも、わたしの力が目的でしょう?」

「だからだ…」

「……」

「フッ…あのお坊っちゃんの思い通りにお前が捕まるのはいささか面白くないからな」

「そう…」

「他に聞きたいことはもうないな?だったら早く行け。数十分後にガスがお前を追う手はずになっている」

「分かった…」


うなずき、ユキトは外へと出る。急いでここを離れなければならない
駆け出そうとしたユキトの腕をまた、スペクトラがつかむ


「必ず約束は果たそう…」


その時に、迎えに行く…。それだけを耳元でささやいてスペクトラは手をはなした






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