爆丸

□新たな戦いへ
2ページ/8ページ



『なかなかの熱弁だったな』

「……」


まるでからかうような言葉に沈黙を返し、空を見上げる


「…星が、見えない」

「そりゃ、ワンダーレボリューションに比べりゃな」

「エース…」

「今日はありがとな…」


そう言ってエースは湯気のたつカップを差し出す


「……ココア?」

「前にダンが言ってたからな。ココア、好きなんだろ?」

「さぁ…」

「さぁ…って、まっ、いいがな」


もう慣れたという感じにユキトの言葉を流し、自分の分のカップに口をつける


「…そういえば、シルフィードと言うらしいな、お前が友と呼ぶ爆丸は」

「…それも、ダンから?」

「いや、バロンからだ」

「そう…」


つぶやき、ユキトもカップに口をつける。ココア独特の甘味が口の中に広がった


「で、本当なのか?シルフィードがハイドロンに捕まってるってのは…」

「本当よ…。スペクトラからも聞いたし、実際に、目にしてるから…」

「そうか…。ってことは、お前がHEXにいた理由は…」

「シルフィードよ…」

「…スペクトラは、その事を知ってたのか?」

「知っていた、そして、協力すると言った…」

「本当か!?」


さすがのエースもこれには驚きを隠せない。なるほど、だからスペクトラはユキトに好意的だったのか…






.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ