爆丸
□新たな戦いへ
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『なかなかの熱弁だったな』
「……」
まるでからかうような言葉に沈黙を返し、空を見上げる
「…星が、見えない」
「そりゃ、ワンダーレボリューションに比べりゃな」
「エース…」
「今日はありがとな…」
そう言ってエースは湯気のたつカップを差し出す
「……ココア?」
「前にダンが言ってたからな。ココア、好きなんだろ?」
「さぁ…」
「さぁ…って、まっ、いいがな」
もう慣れたという感じにユキトの言葉を流し、自分の分のカップに口をつける
「…そういえば、シルフィードと言うらしいな、お前が友と呼ぶ爆丸は」
「…それも、ダンから?」
「いや、バロンからだ」
「そう…」
つぶやき、ユキトもカップに口をつける。ココア独特の甘味が口の中に広がった
「で、本当なのか?シルフィードがハイドロンに捕まってるってのは…」
「本当よ…。スペクトラからも聞いたし、実際に、目にしてるから…」
「そうか…。ってことは、お前がHEXにいた理由は…」
「シルフィードよ…」
「…スペクトラは、その事を知ってたのか?」
「知っていた、そして、協力すると言った…」
「本当か!?」
さすがのエースもこれには驚きを隠せない。なるほど、だからスペクトラはユキトに好意的だったのか…
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