爆丸

□そして…めぐり逢い
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「それじゃあ、ワンダーレボリューションに戻るのはダンと、バロンね…」

「おう!」

「はいッス!」


元気にうなずく2人の後ろで心配そうに、悲しそうにこちらを見ている3人


「……ファーブニル」

「分かった」


ファーブニルがうなずき、先ほどと同じように次元のゲートを開いた


「ッ……」

「大丈夫か?」

「問題ない。ダン、バロン…」

「はいッス」

「おう、ルノ」

「なに」


ダンの声に伏せていた顔をあげる


「太んなよ」

「なっ!?なにいっ!」


バッと勢いよく顔を上げたルノの目の前にダンが立つ


「必ず、帰ってくるからな」

「…うん」


握りあった両手を名残惜しいようにゆっくりと離れていく2人


「ホント、最後まで気に食わない…」


それでも少しの優しさが見える声音を聞く者は誰もいない


「ダン、早く…」

「分かった」


ダン達がゲートをくぐるのを確認してユキトもゲートをくぐろうとする


「ユキト!」

「……」


呼び止められてゆっくりと振り返る


「あんたもちゃんと戻ってくんのよ!」

「今度は敵じゃなくてデース!」

「わたし達、待ってるから」

「……分かった」


3人に見送られてユキトはファーブニルと共にゲートをくぐった



(仲間というのは、いいものだろう?)
(………)






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