爆丸
□そして…めぐり逢い
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「明日の朝6時にバトルタワー前だな、了解した」
漏れ聞こえてくる声から電話の相手はミラであることが分かった
「ユキト、バトルタワーというのは…」
「……」
ガスの問いに無言で指を動かす
ユキトが指差した先にはライトアップされたバトルタワーがあった
「あそこがバトルタワーか…」
「前の戦いで爆丸に破壊されたのだけど…すぐに直ってしまったわ…」
つまらない、とでもゆうようにユキトは目を細める
別にあのタワーが嫌い、というわけではないが…爆丸がそこにいた、という証を消してしまったのは少し面白くなかった
「これで我々はワンダーレボリューションへと戻ることができる…が、ユキト、お前はどうするつもりだ?」
「どういう意味…?」
「ここにはお前の家もある、が…お前もワンダーレボリューションに戻るのか?」
家か…、思い浮かべるのは優しい2人の両親。
(ダン…)
そして、大切な双子の弟ダンの顔
「さぁ…?どうするかは明日決める…」
「……」
(スペクトラ様…)
はっきりしないユキトにスペクトラは無言を返す
スペクトラ本人としてはユキトにはこちら側に着いてもらいたいのだろう
(だが、そんなことを言ったところでこの女が大人しくこちら側につくわけはないか)
まるで猫のように気まぐれにすりよってきたり、爪をたてたり…そんな少女に首輪をつけることなど困難というしかなかった
それに、ユキトはハイドロンを好いていない
(ならば、なおさら着いてくることはないか…)
今回、こちら側に手を貸してくれたのが気まぐれにせよ、恐らくこれ以降はもう手を貸すことはないだろう。それをスペクトラも分かっているのか
「分かった。結論は明日聞こう…」
と、話を打ち切った
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