爆丸
□星空の約束
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「ただいまッスー、ってあれ?」
外から戻ってきたバロンは返事がないことに首をかしげる。誰もいないのかと思ったが、イスの背もたれから黒髪がこぼれているのを見つけて安堵する
「ユキト先輩、エースとミラ知らないッスか?」
「エースは見回り…ミラは…」
そこまで言ってユキトは一旦区切ってから口を開く
「地球の子どもたちを、迎えに行ったわ…」
「地球の子どもたち?え、それってもしかして…!!」
パァッ!と顔を輝かせるバロンにそうね…とつぶやく
「おそらく、ダンたちね…」
「本当ッスかぁ!?あ、あのダン先輩がワンダーレボリューションに!!」
ワーワー!と1人はしゃぐバロンに小さく呆れる。まったく、騒がしいヤツだ…
そこでちょうど、ミラがトレーラーに帰ってくるという信号が送られてきた
「バロン、そろそろミラが戻ってくるわ…」
「分かりました!オレ出迎えに行ってくるッス!」
駆け足で出ていくバロンに元気な子…と小さくこぼす
『ユキト殿は行かれないのですか?』
「そんな気分では、ないの…」
それにどうせ全員ここに来るのだから必ずしも外に行く必要性はない、そんなユキトにシャーマンはそうですか…と返す
『なら、わたしもここで待つとしましょう』
「バロンは、いいの…?」
『…バロン殿は、大丈夫でしょう』
「そう…」
なら、好きにするといいわ…と言うユキトは苦笑するしかなかった
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