爆丸
□華麗なる賭け
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「ダン、いい…?」
「ユキト?あぁ、もちろん!」
あの後、ドラゴと一緒に別室に移動したダンを追って部屋に来たユキトが恐る恐るという感じで顔をだした
「どうしたんだよ、そんなおっかなびっくりでさ」
「さっき、言いそびれたけど…わたしも、スペクトラに力を貸してもらうのは、賛成だって、いいたくて…」
「そっか」
まぁ、とりあえず座れよ、と自分の隣を軽くたたく
ユキトは軽くうなずいてソファーに腰掛ける
「彼が、力を貸してくれたら…きっと、心強いと思うから…」
「そっか、ユキトは元はHEXにいたんだよな、だったらスペクトラのこと説得できねぇかな?」
『おお、それはいい案だな!』
「話せば、分かってはくれると思うけど…」
でも、やっぱり話が分かるのと協力するのとでは別で、彼のことだから、そう簡単に協力はしてくれないと思う
「やっぱ、話してみないとな。そうしたら、スペクトラのヤツも協力してくれる気になるかもしれねぇし」
「わたしに、できる事があったら、言ってね…」
「おう!ユキトが協力してくれるなら百人力だぜ!」
笑顔で言うダンにつられてユキトも笑顔になる
((笑った…))
爆丸2体の心がシンクロした瞬間だった
「ダン!」
「お?どうしたんだ?」
今度はルノが勢いよく扉を開けてご飯の用意ができたよ!と言う
「腹が減っては戦はできぬ、でしょ?これからの事は食べてから考えよ!」
「そうだな!」
軽く勢いをつけてテーブルを飛び越え、じゃあ行こうぜ!という話になる
「ユキトも行こうぜ!」
「うん…」
ユキトがうなずいたと同時にダンとユキトの体が透けはじめ、そして姿を消してしまった
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