爆丸
□星空の約束
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γシティ内にある研究施設にはまったく似つかわしくない温室でガスの話を聞いていたアオイはクスクスと楽しげに笑った
「そっかぁ〜、ヴォルトとリンクが負けちゃったかぁ〜」
「はい、新たな六爆丸の最後の一体、ノヴァ・ドラゴノイドとそのパートナーにやられたようです」
「ふぅ〜ん…」
やっぱりあの雷は天変地異の前触れだったかな、と頬杖をつきながら手元にいる友人に声をかけた
「ライバル登場、ってとこかな?ヘリオス」
『フン…、オレが負けるはずがないがな』
「あはは、強気だねぇ〜」
のほほんと笑うアオイを見てそういえば、とガスは伝え忘れていた情報を思い出す
「ノヴァ・ドラゴノイドのパートナーはユキトの双子の弟、らしいです」
「へぇー、彼女の弟…」
少し考えこむアオイにガスはそのまま言葉を続ける
「どう見ますか?アオイ様は今回の件を…」
「……」
横目でガスを見たあとアオイはにっこりと笑う
「そうだなぁ〜、本当の戦いが始まった、ってところかな」
「本当の戦い…」
『ふっ…なかなか悪くない響きだな』
ヘリオスの言葉にクスリと笑いながらアオイは空をあおぎみた
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