小説庫(書く所)

□夜と危険に御用心
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学校行事は、正直言うと面倒だ。


特に、宿泊旅行。


皆楽しんでる。
僕もそれなりに楽しいけど、近藤さんや、一くんが居なかったら休んでた。








今は、花火をしている。



火が無いので、土方さんの花火の火を貰うことにした。


そのせいで、土方さんの花火が寿命を迎えたのは気にしない。












ぼんやり花火を眺めていると、一くんも僕の隣に座った。




「…綺麗、だな」


「うん、そーだね」



そんな会話をした瞬間後に、打ち上げ花火が空に咲いた。




「でも、打ち上げ花火のほうが綺麗だよね」


「それは…そうだな」




「……一くんは、花火好きなの?」



持っていた花火が燃え尽きてしまったので、水バケツに捨てる。




「あぁ…総司は嫌いなのか?」



「僕?んー、好きだよ」



2人並んで空を見上げる。
軽快な音と共に、色々な花が咲いていた。




「おーい!総司に斎藤!肝試しするからクジ引けーっ!」




「わぁ、肝試しかぁ。僕怖いなぁー」


「嘘をつくな嘘を。顔が笑ってるぞ」


「やだなぁ一くん、僕はいたって怖がってるよ?」




あ、顔そらされた。
呆れたのかな?


そうこうしてるうちに一くんがクジを引いていたので、僕もクジを引いた。







順番にペアを発表していく先生たち。



「次、6番目。斎藤と総司!」









「お。」





やったね、これって運命?
運命感じちゃうね。…って一くんに言おうとしたら、スタスタと歩きだして置いていかれた。






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