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豆まきサバイバル
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2月3日、ギルモア邸。


この日、ゼロゼロナンバーズは誰が鬼になるかを決めていた。

そう、今日は“節分”という、日本の厄除け行事である。



「ジャンケンポンッ!」



そう言って全員が向き合う形で丸くなり、ジャンケンをする。
負けた者が鬼になるというルールの元、行ったジャンケン。
結果は……



「俺、鬼……」



005こと、ジェロニモが鬼に決定した。




ジェットの決めた生き残り形式の変なルールの元、豆まき…もとい“豆まきサバイバル”をすることになったゼロゼロナンバーズ。
ジェロニモが鬼の面を被ると、ジョーがスタートの合図をした。



「それじゃあ、始めっ!」



ジェロニモ以外の全員は豆を手に、追いかけてくるジェロニモから逃げていく。



この豆まきサバイバルは簡単に説明すると“鬼ごっこ”のように、鬼が豆を所持する人をタッチしたら今度はその人が鬼になるというもの。
ただし、この場合は元々鬼であるジェロニモも引き続き鬼を演じる。
つまり、タッチした分だけ鬼がどんどん増えていくというルールなのである。

もちろん、鬼になった人はその時点でアウトだ。
そして、所持してる豆が無くなった者もまたアウトだ。

最後に誰が生き残れるかは、神のみぞ知る、だ。




まずジェロニモは、ジェットを標的に追いかける。



「ウガアアアア〜〜!!」

「鬼はー外!福はー内!」



鬼の面を被ってるせいもあってか、妙に迫力のあるジェロニモ。
ジェットは、それはそれは楽しそうに、ジェロニモに豆をぶつける。

だが、ジェロニモはジェットの撒いた豆を手で跳ね除けてしまう。



「なかなかやるな…。そら、まだまだ!鬼はー外!!福はー内!!」



まるで、鬼という名のラスボスに立ち向かうかのように、豆を投げるジェット。
だが、相変わらずジェロニモには効かないようで、豆は手で跳ね除けられてしまう。
そして、とうとう…



「あっ!ヤベっ!!」



ジェロニモは逃げるジェットの背中をタッチし、ジェットは鬼になってしまった。
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