総受けな帝人


□君を探して
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今日も君を見かけなかった。
寂しい。
だから少し街へ繰り出して、君を探すことにした。



でも見つかるのは、シズちゃんや紀田くん、園原杏理だけ。

メインな君は全然見つからなくて、少し泣きそうになった。
でも泣いたらカッコ悪いだろ?

だから涙目を我慢して隣街まで君を探して歩いた。



でもやっぱり君は見つからない。



















気づけば君と最後に出会った場所に来ていた。
そう、ここは――…



「踏切…?」



とある踏切。
そこにある無数の花束や缶ジュース。
目の奥、胃の奥、胸の中が熱くなる。
痛い程の吐き気。


やっと収まって、一歩踏み出す。
踏切のど真ん中。

向こう岸とこっちの岸との丁度真ん中。


少し吹く風を感じながら、すべて思い出した。



「そう 君はもう居ないんだっけ」



声は虚しく風にかき消された。



「それじゃあ ここに居る意味もなくなっちゃった、か…」



呟く、それと同時に鳴りだす踏切。

カンカンカン、となるひとつひとつの音がゆっくりに聞こえる。


人の多い踏切、誰かの声がうるさい程に俺に浴びせかけられる。



あぁ、うるさい


















さようなら 人間





* * *
"家出少年と迷子少女"
を聞いてたら書きたくなった
突発もの
そのうち消す。
そして短い\(^O^)/←

2010.03.19

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