総受けな帝人


□気に食わない
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※ちょっと流血します。










池袋、平凡なある日。

二つの火種は出会った。


「……折原臨也か」

「こんにちは 泉井青葉くん」


二人は対照的な表情を浮かべていた。


少年は至極嫌な物を見る目で、

青年は至極作り上げた笑顔で


「止めてくださいよその呼び方」

「ごめんごめん 今は黒沼青葉くんだね」


少年――黒沼青葉もまた作り笑顔を浮かべた

青年――折原臨也もまた上辺だけの謝罪をした


「何か用ですか?」

「その右手どうしたのかな?」


青葉は嫌悪を交えた声色で

臨也は嘲笑的を交えた声色で


「帝人先輩にやられたんですよ」

「へぇ あの帝人くんか」


青葉は右手を恍惚とした表情で撫でる

臨也はそれを見て苦々しい顔をした


「コレは帝人先輩との契約なんです」

「ふーん で?」


青葉は右手の傷に舌を突っ込んだ

臨也は右手にナイフを握った


「……嫉妬ですか?」

「さぁね」


青葉は零れる血を嘗めとる

臨也はその傷にナイフを突っ込んだ


「…!?!?」

「これも契約?」


青葉は痛む右手を握る

臨也はにこやかな笑顔を浮かべる


「…男の嫉妬は気持ち悪いですよ?」

「君が言う?」


お互いに皮肉を言う。


「…… では俺はこれで…」

「うん じゃあね」


青葉はその顔を最大限に歪めた

臨也は相変わらず爽やかな笑み


「……」

「右手 お大事に」


二人はその場を去った。

そして




ああ 気に食わない




と呟いた。















***

なんだこの突発すぐる文
帝人空気だし...。

戦争サンドもぷまいけど、火種サンドもぷまいよね!
ナンパサンドとか?


20100810.

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