臨也×静雄

□空色の傘
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「あ 雨…」

ぽつりぽつり

弱々しい雨が臨也に降り注ぐ

「おかしいな 晴れてるのに」

空では太陽があり、青空があり、それを所々隠すように薄いグレーの雲が漂っていた

「傘なんて持ってないよ」

はあ、と溜め息を吐きならが臨也は池袋の雑踏を歩いていた

顔をあげれば、昼休みのOLやサラリーマン、学校サボっているであろう学生が色とりどりの傘を差して歩いていた

傘の群れから一段と高いところに一本のビニール傘が飛び出ていた

臨也はそれを見つけると立ち止まった、人々はそれを躱すように歩く

徐々にその傘が近づいてきて、ついに目の前に来た

「やあ シズちゃん」

「あ 臨也 どうした傘を差さずに」

「傘忘れたんだよ」

「なら買えばいいだろ?」

「なんかそれも面倒で」

そう言って苦笑する臨也をもう一度見つめ

「ん」

それだけ言うと静雄は自分のビニール傘を臨也に突き出した。

「えっ?」

「やる」

「いやでもさ シズちゃん風邪引くよ?」

「俺は平気だ 手前のが引くだろ」

「まあバカは風邪引かないって言うからね」

「殺すぞ」

「はは 怖い怖い」

そう言いながら臨也は傘を受け取り、それを差した。

「ありがと」

「いや 別に」

「はい」

「あ?」

臨也は傘を持っていない手で静雄を引き寄せた

「これで濡れないでしょ?」

「………っこれって…」

静雄は顔を真っ赤にしながら臨也の袖を軽く握る

「うん 相合い傘!」

真っ赤になった顔を覗きながら臨也は満面の笑みを見せた

静雄はまた一段と顔を赤くし、臨也を一瞥し嬉しそうに微笑んだ

「さ 行こう」

「どこに?」

「どこか二人でいれるところ」

「ああ…」

臨也が静雄の手を引き歩きだした







***

相合い傘がやりたい!
いよし、頑張ろう
but寝不足
=gdgd
サーセン




透明な傘を空に向けて開いて見てみよう
空色になるから、ね…♪







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