臨也×静雄

□笑って?
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「あっ 臨っ也…っ!」

名前を呼んでもその主はこの部屋にはいない。
ずっと前に出ていったからだ。
いや、今の俺の時間感覚がズレているかもしれない。だったらほんの数分前なのかもしれない。
何故時間感覚が狂ったか?
そんなの簡単だ、達せない状態が続いているからだ。
手首は拘束され、ベッドの頭へと結びつけられている。そのため自由がきかない身体、その上乱れたワイシャツから覗く乳頭にはローターがセロハンテープでつけられる、達せないレベルの振動がもどかしく、下半身のソレには丁寧に巻き付けられたショッキングピンクのリボンがそれを阻止する。
ああ、もどかしい!
何故こんな状態になった?

そんな事を考えながら必死に押し寄せる快楽の波と戦っていると、名前の主がゆっくりと閉められていた扉から顔をだし、満足そうな顔をしていた。

「やあ シズちゃん まだイけない? ほんっとシズちゃんは淫乱だなぁ」

ニヤリと口角を釣りあげる。
ああ、その顔を見ただけで何故か安心してしまう自分がいる、
それがとてつもなく羞恥な事で赤かった頬はさらに紅潮する。

「いざっ……お願いっ……!」

「んー? 何々? いいよ 俺シズちゃん愛してるから何でも聞くよー?」

「おねっがっ…… リボンとっ……ってぇ……」

情けない声しか出ねぇし、言ってる事はものすごく恥ずかしいことなのだが、今は押し寄せる快楽の波に敵わず臨也を求めた。

「えぇ? それは聞いてあげらんないなぁ」

「なっ…っ!」

「だってこれ…お仕置き なんだから」

臨也はそう言うとローターの振動を少し強くし、部屋を去っていった。

「嫌だ臨也! 助けっ…あっ うぁあ 臨也ああ!」

無我夢中で臨也の名前を呼ぶ、でも臨也はバイバイといって手を振り、部屋の扉を閉めた。


***

あれから何分経ったかな。

俺はまた面白い半分にシズちゃんのいる部屋に遊びにいった。

「シーズちゃんっ 元気にイけてないかいー?」

そんな明るい調子で扉を開ければ、シズちゃんの乱れて、きれいな醜態がベッドの上にあった。

「臨也…っ俺…もっ無理っ 助け……て」

そんな高い声で俺を求めないでよ。

ついつい反応しちゃうじゃんさ、え?何がって?ナニがだよ!

「うん いいよ さっきは意地悪してごめんね でもお仕置きだから仕方ないよね」

そう言いつつローターの振動を一番強くして、先走りの密で色の変わったリボンを解いてやると、我慢してた分の快楽がシズちゃんに押し寄せたみたいですぐにシズちゃんの白いのが飛び出してきた、
あ、身体にかかっちゃったじゃんか、俺の黒い服にシズちゃんの白いの、とっても映えるね、新羅がセルティとなんたら〜って言っててのがわかる気がするね。

そんなことを思っているうちにシズちゃんははぁはぁと肩で息をしてる。
そして俺の服にかかった自分のを見てごめんと呟いて泣き出した。

あぁ!もうっ可愛いな

だから苛めたくなるんだよね。

そして苛めてた乳頭にあるローターをとってあげれば、身体が弓なりにビクンと跳ね、やっと快楽から解放され、呆けた顔で俺を見る。

え?その顔、もしかして誘ってる?ねぇシズちゃん。

「あー無断でイったでしょ ダメじゃん ちゃんと言わないと」

偽の怒った顔をすればシズちゃんはビクンと震えあがった。
あぁ、本気で怒ってると思ってる顔だな、かわいい。
怯える小動物に対してさっきの表情のまま優しい言葉と手でシズちゃんの髪、頬を撫でればきょとんとした顔で見てくる。
あぁ、可愛いな。

そのまま唇を重ねればシズちゃんは条件反射のように目をつむる、
俺はすぐに唇を剥がして、シズちゃんのまだ紅潮している頬に平手打ちをキめた。

ぱぁん、といい音がしたが、実際痛かったのは俺の手、あれシズちゃんって顔面まで固い筋肉になっちゃった?

「……え……?」

シズちゃんは何が起こったかわからないといった顔と声。

「俺、怒ってるんだよ? シズちゃん」

シズちゃんを強調して言えばシズちゃんはビクッと身を強ばらせた。

「なん…で…?」

君はホントに鈍感だね

「シズちゃん 俺はきちんと本当の笑顔が見たいだけなんだよ?」

ああ、言ってしまった。
だから最後まで言ってやろう、この単細胞のためにね。あぁ俺ってなんて優しいんだ!

「それ…どういう…?」

「まだわかんないかなー 君さ、上司といるときや粟楠のガキといるときや俺の妹達といるときに零れる笑顔 でも俺といるときの苦笑 何この差、俺、仮にも君の恋人だろ? なんで笑ってくれないのかなー? まぁ君が本気で俺のことが好きじゃないって証拠だよねー だったら別れても良いんだよ?」

突き放す、そう言えばシズちゃんの目は見開かれ、ぱくぱくと口が動き、先程伝った涙の線に新しく涙が流れる。

「俺、別にそんなつもり…」

シズちゃんは泣きながらいった。
なに?じゃあ無意識に笑って苦笑してるの?腹立つなぁ。

「あっ じゃあ 俺が死ぬのとさっきいった奴らが死ぬの、どっちがいい?」

「………!?」

シズちゃんは心底不安な顔になって俯いた。

そして、俺はずっとシズちゃんの顔を覗き込み、

「ははっ 嘘」

シズちゃんは俯いてた顔をあげる。

笑顔の俺は見て、怒りと絶望と悔しさ泣きそう(泣いてるけど)な顔をしてる、シズちゃんてそんな難しい顔もできるんだあ

「臨也…」

短く名前を呼ばれ何?と返す。

「それって…トムさんや茜たちに嫉妬してるってことか?」

シズちゃんは恐る恐るといった風に聞いてきたから、そうだよ?と言うと泣いてしまった。

「どうしたのさシズちゃん らしくない」

「お前のがらしくねぇじゃねぇか」

「はあ?」

「人間がみんな好きだとか言っておきながらその人間に嫉妬? バカか」

泣きながら笑いながら言う。

「俺はお前しか見てねぇから大丈夫だ 安心しろ臨也」

「………っ!」

これ…形勢逆転って奴じゃん

やば、今顔が真っ赤だよ、シズちゃんどうしてくれんのさ。

俺はそのまま逃げるように部屋をでた。




シズちゃんのばかばかばか!

シズちゃんが後ろで臨也、臨也と名前を呼ぶのも無視して部屋の扉を閉めた。







___

うーわー。何これ
最初はただの
エロス万歳ひゃっほい!
っていうノリだったのに…
くっ、寝てない朝のテンションぱねぇ…
嘗めてたぜ←

オチはログアウトしました。

あはは、消化不良すぎる…。
ていうか、なんやかんやで初のエロなんだよね。
あと、ケータイで打ってるからいい加減左の親指が擦れていたい…
↑単なる言い訳。

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