ゆりまたはにょたいか

□蕩けるような
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※波江さんキャラ崩壊







朝起きると、あるモノがなくてないモノがあった。

「え」

声が零れる。しかしその声をまた高い声だったワケで…

女体化ってヤツ?
こんな現象て現実であるのか?いやまぁ、現に見てみろ俺。

股にはアレがなくて胸には薄く脂肪がついてる。

今日は目覚めが悪く、いつもより遅く起きてしまった。
先程薄れる意識の中、波江が出勤してきた音が聞こえた。

波江、この姿見たら何て言うかな、柄にもなく驚くかな、それともいつも通りかな…

どっちかと言えば後者かな…

など考えつつ、とりあえず乱れた髪を手で撫で取り敢えず寝癖を直す。

リビングへ行けば波江は無駄の無い動きで書類を片付けていた。

俺の姿に気づくと一瞥し 早くしてちょうだい とだけ言った。

俺は後頭部を掻きながら階段を降り波江の元へ向かう。
あ、最悪、身長まで縮んでる。

波江より少し小さい身長で波江を横切れば、やっとこの現象に気づいたみたいでじっとした視線を背中に感じた。

何?と多少不機嫌に振り返れば、顔を真っ赤にした波江がいた。
………え?真っ赤?

なんとあの冷徹鉄仮面美女はその冷徹さを失い、弟を思う時のように顔を真っ赤にして恍惚とした表情をしていた。

ていうか誰だこいつ、波江じゃないんじゃないか?

「な…波江?」

「臨也…!」

抱き締められた。あーホント誰だこいつ。

そんな事を思っていても波江は肩に顎をのせて頬擦りしてくる。

「な…波江さん……苦しい」

「可愛いわ貴女…!」

ぎゅうっと更に力が加わる。
仕方なくこちらも抱き返してやると嬉しそうに笑った。
笑うんだ…

しばらくしたら波江も落ち着いたみたいで身体を離してくれた。
そして胸を揉んできた。

「ひあぁ?!」

「あら ちゃんとあるのね」

わしわし と揉み下す

「やっ 止めて波江ぇ」

「可愛い声ね」

そう言うと手を放し、いつの間にか流れた生理的な涙を拭った。

「な…波江…? どうしたのさ……」

「貴女の方こそどうしたのよ」

「知らない…朝起きたらなってた」

「………ね」

にこりと笑った波江の顔を見て、

「波江 君さ一枚噛んでるだろ?」

そういうと、また満面の笑みを浮かべ頭を撫でてきた。睨んでやると 全然威厳ないわ と軽やかに言われ、口を尖らせるとそれを塞がれた。波江のそれに。

もう何も言えない。
驚愕やら軽蔑やらで何も言えない。

そのまま呆然とキスされたままにいたら、唇を割る暖かくぬるりとした舌を感じ、肩を押し逃げた。

「………ッ!!」

手の甲で口を拭うと波江の唾液がつき、さらに引いた。

「……何よ…」

波江は少し残念そうな顔をして溜め息を吐き、何もなかったかのように仕事に性を出しはじめた。

その様子を確認し、俺は脱力し、そのままソファに倒れるように寝る、波江は俺を見て 早く仕事してちょうだい と言った。おお怖い怖い。
何このギャップ…

さらにヤル気とか失せたから、手の甲を額にあて、目を瞑り、ため息を吐く。



ギッ…



慌てて目を開くと同時にキス。更に何か飲んだ…
最 悪 だ !

何度も角度を変え、何度もキスする。

ああやっぱり。

段々と身体が火照ってきたのと息づかいが荒くなってきたからわかる。

――媚薬か。

下半身が疼き止まない。
もう、何でもいいや、取り敢えず今はこの疼きを止まさないと。

波江の首に腕を回し、自分からキスすると波江は満足そうにキスを受け止め、服を脱がし始めた。

「んっ…ふあっ…」

腹を、腰を、内腿を撫でる手すら快感で腰が跳ねる。

キスをやめ、下着をつけていないその胸に唇を寄せた。

「んぁっ…な 波江ぇ…っ」

乳首を吸われ、片方は指先で弾いたり、捏ねたり、潰したりしてくる。

胸に気を取られていると、もう片方の手がベルトを緩めた。

「…あっ!」

呆気なくベルトは抜き取られ、ズボンに手を滑らせる。そのまま男物の下着の上から女のソレになったそこを上下に撫でられる。

「ひあああああっ?!」

「厭らしいわね…もうこんなにびしょびしょ…」

それでも乳首を弄る指も下を弄る指も止めずに、波江はキスしてくる。

「ふあっ なみ、え…」

「何?」

「も…直接さわ…って…」

「普段からそんな風に可愛かったらいいのに…」

波江は小動物を愛でるように優しく額にキスし、下着の横から指を突っ込みそこにキスとは違い無遠慮にそこ掻き回した。

「ひあああああっ!?」

頭が真っ白になる。
イってしまった、波江の指で…最悪…これは…あれだ…媚薬のせいだ、絶対に…。

「あらあら 指だけでイったの?はしたないはね」

「なみ なみえぇ…ひぅっ やぁふぅっ んあああぁぁっ」

今だにぐちょぐちょとナカを掻き回す波江の中指と人差し指、親指は勃起したクリを押し潰した。

「あああああ!?」

背を仰け反ると波江はにやりと嬉しそうに笑い、動かす指とは違いやはり優しいキスをしてくる。

ねっとりと唾液にまみれた舌を絡めてくる、口の端からはどちらのものか解らない唾液が伝う。
波江は片手でそれを拭ってくれた。

そして、波江の指がある一点を掠めると、再び視界が白黒する。

「ひあああ!?」

「ココがイイのね?」

そう言うとソコばかり指を擦り始める。常にイった時のような感覚に口からはひっきりなしに喘ぎ声が漏れる。

「なみっ…ダメぇ…はうっ あっ イっ…イっちゃうぅ…ひんっ」

「いいのよ イっても…!」

やがて押し寄せた快楽の波が絶頂を迎えさせた。

「ひぁぁぁぁぁっ……!」

そこで意識を飛ばしてしまった。










波江にイかされるなんて…
最悪だよ。

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