その他


□酷く美しい終焉
2ページ/4ページ



わかる、わかってるよ


もうすぐなんだよね…



だけど、せめて…




せめて後30分だけでいいから…































シズちゃんと一緒に池袋の街を歩いた。
深夜だったから人は少なかったけど、臨也くんがいうアブない人達なら数人見かけた。

その度に 折原臨也この前はよくも と言われ、それをシズちゃんが殴り飛ばしてくれた

シズちゃんと歩いていると、ドタチン達やセルティに出会った。

ドタチン達には

「珍しいなお前らが仲良く歩いてるなんて」
「わかった!仲良く深夜デートね!」
「狩沢さんそれはないっス!」
「悪いね」

と言われ、セルティには

『…お前は人間か?』

「ううん おれはデータ」

『…そうか』

「うん」

セルティの様子が暗かった…流石デュラハン…わかるんだね。

その時シズちゃんは終始クエスチョンマークを頭上に浮かべていた。

そして、









3時間も過ぎた頃。

おれは自信を誉めた、よくここまで持ってくれた。

「シズちゃん」

「ンだサイケ」

「今までありがとう」

そう笑顔で言うとシズちゃんは何だか悲しい顔をした

「何だそりゃ」

「今日はありがとうね」

そう言うとシズちゃんは近づいてきて頭を乱暴に撫でた。

「わっ?」

「ンなこと気にすんな また遊ぼうぜ」

「…………」

"また"なんて言わないでよ

「…………」

「……サイケ?」

ぼろぼろぼろ。

涙が零れる。

「……っ!?」

顔を見られたくなくて俯いた

「…っぐ…ひく…」

「サイケ…」

優しく名前を呼ばれ顔をあげる、シズちゃんの髪が視界の隅で揺れる、冷たい身体に染み渡る温もり、ああ抱き締められてるんだ…

もう声なんて抑えずに泣いた

声を張り上げて


「う…うああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………








まだまだ待っててね

次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ