飼育日記


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「どうしてこうなった」

竜ヶ峰帝人は部屋の中にいる二つの未確認生物を見てそう二人に言う。
すると、黒いコートを着た猫耳の生き物――折原臨也は、

「それは俺が聞きたいよ」

と口を尖らせ不満気に言う。

「どうせ手前が仕組んだことだろ?」

と犬耳バーテン服の平和島静雄が苦々しい顔をして言う、臨也はムッと顔を歪め

「それはどういう意味かな?」

と喧嘩前提と言った調子で台詞を吐く。

「手前がまた妙な事しようとして薬でも細菌でもなんでも撒いてたら自分にもかかっちまってそんな間抜けな格好になったんだろ、って」

「………シズちゃん 仮に俺がやったことだとしても俺はそんなヘマしないから シズちゃんと違って」

「あ゙あ゙!?」

「喧嘩なら外でやってくださいウチが壊れます」

そう言いながら帝人は二人の襟首をつかみ、ひょいと持ち上げた。

「うわっ」
「放せっ」

「ダメですよ二人とも 二人でいると喧嘩にしかならないんですから」

帝人は言うと二人の顔を近づけ、

「仲直りしてください でもうウチで喧嘩しないって約束してください じゃないと追い出しますよ」

帝人が言うと二人は嫌々「悪かった」「ごめーん」とまったく感情の籠らない仲直りをし、
臨也は指先をちょーんと触れ「約束破ったら針千本のーます♪」と笑った。

そのため静雄のこめかみからブチと音がしたが、帝人の手の中にいることを思いだし渋々俯いた。






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