飼育日記


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ピンポーン

どこにでもあるような平凡なチャイムがなる。
竜ヶ峰帝人はいつものように来客を確かめるためにドアの真ん中より上にある覗き穴に目を寄せる。

だが、そこには誰もいなかった。

いたずらかな?

と思った矢先、足元でノックが聞こえた。

え?足元?蹴ってるのか?

と思い再び覗き穴を覗く。
しかしそこには誰もいない。

恐る恐る、チェーンロックをかけたままドアを開ける。
チェーンの限界でがちゃと音がなると、ドアの向こうから二つの声がした。

「あ! あいたよシズちゃん!」

「あ、本当だ」

二つの声には聞き覚えがあり、一度ドアを閉めてチェーンを外し、もう一度ドアを大きく開ける。

そこには――、








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