novel2
□未熟な私達
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隣を歩いている彼をチラリと盗み見る。
私とは正反対な彼。
全体的に線が細くて。
子犬のような潤んだ瞳に、知的な眼鏡。
少し下がっている眉は、頼りなさげに見える。
まぁ、実際そうなんだけど。
そして、色白の肌にサラサラと指通りが良い髪(…羨ましすぎるっ)
そんな私は、体型はいたって普通。
だけど、スポーツをやってるから腕っぷしは強いし筋肉質。
髪は、ボサボサではないけど剛毛。
ちょっと、切れ長な瞳に意志が強そうな眉。
そして、何より色黒。
こんな、可愛さの欠片もない私と付き合ってるのは…先程の彼。
性格だって、真反対。
私が男らしいというんなら、彼はどちらかといえば女らしい。
そんな私達。