Novel
□華と蝶
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きれいな"華"君はどこにいるんだい?
僕が少しだけ目を放した隙にいなくなっている君。
『かくれんぼかな・・・?』
僕はあてもなく庭園の中を探し回る。
そこまで広くないが、小さな君を見つけ出すにはとても苦労するようなそんな場所。
「おーい、レイチェルー。君どこだーい?」
僕は当ても無く探し回る。
茂みの中や木の影。
どこを探しても見つからない。
庭園の奥底へ行くと・・・君は居た。
金髪に隠れている顔。
表情は見えないが、何かを見つめている。
その視線の先には・・・金色の小さな花が咲いていた。
その花には、瑠璃色の蝶がとまっていた。
「レイチェル?君、何していたんだい?僕は君を見つけるために大変だったんだよ。」
僕はその少女レイチェルに言う。
「お花と蝶を見てた。」