novel2

□深紅の薔薇が咲き誇る
2ページ/5ページ

フラリと立ち上がる。

片手にはブーケではなく、枝の長い斧を。

まとわり付くドレスの裾は引きちぎり、白魚のような脚が露わになる。

そして、まるで背中に羽根が生えているかのように、軽やかに教会の階段を降りていった。

目指すは、愛しき人の元へ。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ