novel2

□カレ依存症
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「もしもし、俺だけど。」

アルトの声が鼓膜を擽る。

知らずのうちに、私の顔は笑顔になる。

あっ…だらしない顔。

ドレッサーに映る私は、ふにゃふにゃ笑顔。


「うん。どーしたの?」

彼からの電話なんて、滅多にないからちょっと胸が高鳴ってしまう。


「いや…最近、会ってないじゃん?ちょっと、お前の声聞きたくなってさ。」

少し恥ずかしそうに声音が小さくなっている。

そんな、彼に私はクスクスと笑ってしまった。
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