novel2
□かけがえのないキミ
4ページ/5ページ
「言うのが遅ぇんだよ。」
そして、ガシガシと乱暴に私の頭を撫でる。
ぱちぱちと未だに状況が飲み込めなくて瞬きをする。
「俺の方こそごめんな。」
そして、額にキスを1つ。
「うん…うんっ。」
理解出来たと思ったたら、ポロポロと涙が溢れてきた。
「ほら、わかったから。涙ふけって。」
ゴシゴシと、タオルで顔を拭ってくれる。
私の顔はきっとぐちゃぐちゃで酷いだろう。
だけど、今は自然と笑顔が出た。
にへらと笑う。
「ぷっ…間抜け面。」
「うっ…間抜けでもいいもん。今は、幸せだから。」