Novel
□Human'shart
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5.自分という存在
自分は、なんのために生きているのだろう?
わからない。
今、何をしたいのだろう…わからない。
何を思って、何を表現したいのだろう?
わからない。
自分の存在が否定されているのか?
もしくは、受け入れられているのか?
わからない。
ぐるぐる。
自分は少しでもいい方へ考えたいのに、考えられない。
いや、違う。
自分でもわからないのだ。
わからなくて、苦しくて、不安で…。
助けて欲しいのに、怖くて差し延べられた手を握る事ができない。
自分は、この人を信じていいのか?
わからない。
心からの悲痛な叫び。
タスケテ。タスケテ。コワイ。クルシイ。ツライ。
なのに、泣きたいのに泣けない自分がここにいる。
自分という存在。
それは…誰が認めてくれるのだろう?
わからない。
それは、神様だけが知っているかもしれない。