リボーンBL小説
□イケナイ出来事
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「ツナ、報告だ」
いきなりの事で驚くツナ。
「リ、リボーン!!」
「、、ツナ、いきなりですまねぇが、
大事な報告なんだ。」
何?
ツナの感といったらそれはそれは良いもので。
用件が雲雀の事なんて薄々気付いていた。
「最近、雲雀のこと見かけねぇだろ?
お前が心配してるから、
俺がこの3ヶ月間調べてやったんだ」
「そっ、そうなんだ。ありがとう
で、雲雀さんは、、」
聞くのが怖かった。
たまにしか感情を表さないリボーンでさえ
どこか悲しそうな表情をしていたからだ。
そんなツナのことを想って
雲雀がどんな状況に置かれているのか、
リボーンから話し始めたのだった。
「ツナ、今から話すことはファミリーの誰にも言うんじゃねぇ。
もちろんファミリーじゃなくてもだ。」
「、、うん。」
「雲雀は、、
死んだんだ。」
「___へ?」
今、、なんて___?
死 ん だ ?
「なっ、、なんで?」
目を大きく見開き頭の中で情報整理をするツナ。
「お前も気づいてただろ?
最近雲雀の姿が見えないことも
ずっと連絡がとれないことだって」
「っっでもっ、雲雀さんはそんな簡単に死ぬような人じゃ―――」
認めたくなかった。
自分の大切な人がこの世を去ってしまっているなんて。
そのことに気付いたときにはもういないなんて__
「お前にとっては辛ぇ話だっただろうが、
ボスのお前にも伝えておかなくちゃならねーことだったんだ。
、、、報告はそれだけだ、じゃぁな。」
バタンと扉が閉まり静まり返る部屋、
証拠は?とか、本当に?とか、
リボーンに疑いの言葉をかけてやろうと思った。
でもリボーンはそんな頻繁に__
しかもこんな重い嘘なんかつくような奴じゃない。
それはツナにだって分かっていた。
それに本当?って聞いたとしても、
『あぁ、本当だ。』って言われたら、悲しみが今よりずっと膨らんでいくんじゃないかって思った。
「、、ねえ、神様・・・
俺、なんか悪いことでもしたのかな――?」
今まで必死にこらえていた涙ももう我慢の限界だった。
ツナは止まらない涙のせいでぐしょぐしょになったシーツを強く掴み、
泣きつかれていつのまにか眠りについてしまった。