リボーンBL小説
□イケナイ出来事
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綱吉___
突然聞こえた声。
いや、聞こえたような気がした。
雲雀に最後に会った日から1ヶ月も経つ。
さすがにツナにも耐えられなかった。
何も言わずにどこか自分の知らない場所へ行ってしまったのだから無理もない。
何も言わずにどこかへ行くなんていつもの事。
だが、戻ってくるのが遅すぎる。
「雲雀さん、いつになったら会えるの・・?」
泣きそうなその声は、しんとした空気に虚しく、消えていくだけだった。
それからのツナは、雲雀のことを必死で待った。
音信不通の携帯電話。
何もない平和な日々。
行方不明の恋人。
今までこんなにも悲しくて、長い日々なんてあっただろうか。
ふとカレンダーを見つめる。
「そっか、、もう3ヶ月も経ったんだね__」
潤んだ瞳から頬をつたって流れる生暖かい液体。
それが冷たい液体に変わる頃
ツナの悲しみは悪化するばかりだった。