リボーンBL小説
□ナイフは切るために生まれたもの?
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「せんぱーい。」
「なんだよ。」
「いい加減痛いですー
さっきっからグサグサグサグサ・・
やめてっていってるの聞こえないんですかー」
感情のこもっていない声はベルをますます怒らせるばかりで・・・
「うっせーカエル。王子はいま機嫌悪いんだよ。
ナイフの一発や二発我慢しろよ」
「一発や二発だったら我慢してますよー。
先輩なら数えられるでしょ、ミーの背中に刺さったナイフの本数ー。」
ベルの目線に入ったのはフランの首につけられた無数の口痕。
先日自分が付けたんだから恥ずかしいのも無理もない。
「う、うっせー!だから今機嫌わりーって言ってんだろ!」
「・・・本当はミーのこと好きなくせに。」
小声で呟いたのに対して・・
「はぁ!?好きじゃねーよ!!!」
「へえー先輩、あんなに小声で言ったのに聞こえるなんて地獄耳ですねー。」
「お前の声は聞き取りやすいんだよ!」
「そうですかー。だったら、これ付けられた時にミーが言った事覚えてますー?」
「え・・と・・・
『好きです、一生先輩のことを愛します』だったっけ__?」
「うっわ、何そんな恥ずかしいセリフ言っちゃってるんですかー?
何かミーが恥ずかしいんですけどー。」
「俺のほうが恥ずかしいっつーの!!!
てか言わすなよ!・・ニヤニヤしやがって!」
ぐさっ
「ああもう痛いですってばー。でも素直な先輩もかわいいですよー。」
「かっ//かわいいって///お、王子をからかうんじゃねー!!!」
ぐっさー(棒読み)×3
「いったー、何で10本同時に投げてくるんですかー。ていうか顔真っ赤ですー、
ぁ、もしかして照れ隠しですかー?
本当に大人気ないですよねー、先輩って。」
「なんで俺が勝手に照れてる設定にされてんだよ!!」
「だって本当に照れてるでしょう?」
「何か言い方がテメーの師匠に似ててムカつくんだよ!」
「あららー、嫉妬ですかー。先輩もうミーの師匠としての威厳が保てないですねー。」
ぐっさーああああー(棒読み)×2
「そっ、そんなに激しくしたら、ミーイっちゃいますーっ!!」
「読者が誤解するような感じやめろ!あと逝くの間違いだろ!!」
「先輩が何かとナイフ投げてくるからでーす。
でも・・・・」
そこでフランの言葉が詰まった。
「でも、なんだよ。」
「やっぱりやめときますー。なんかこれ以上言ったらミーが殺されるんでー。」
「はぁ?ワケ分かんねー奴。」
でも・・・の言葉の続きは・・
ナイフは先輩にとって愛情表現をするためのものですよねー・・と。
でも、その先を言ったらきっとミーにナイフを投げてくれることがなくなるだろう、
そうおもって言うのはやめにした。
だって先輩がミーにナイフを投げてくれないなんてなんか寂しいし。
ずっと愛してるよ、先輩。
→あとがき