貴方との未来
□12th down
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『あ゛ー!練習キツすぎだし!!』
1人だと確認したあたしはそう叫び結んでいた髪をほどいた
今は部活の休憩中
長くつまらない授業が終わり、待ちに待った部活の時間
最初ははりきっていたがその練習は思っていた以上にキツかった
「おい」
顔にタオルをかけ、寝転がっていると声をかけられた
1人じゃなかったの?!
慌てて飛び起きるとそこにいたのは綾斗だった
『なんだ、綾斗か
ビックリさせないでくれません?』
「勝手にビックリしたのはそっちだろ」
『まぁね
それより何か用?』
「何か用?じゃねぇよ!
さっきのあの走りは何なんだよ?酷かったぞ
ベンチプレスも中学の時よりイマイチだし」
『…………』
40ヤード走、5秒4
ベンチプレス、40s
普通の女だったらそんなに悪くないのかもしれない
でもアメフトをやるならこのままの記録ではいけない
中学の頃の記録と比べるとかなり悲惨だし…
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