貴方との未来
□9th down
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二つ結びの髪の毛に伊達眼鏡
制服もきっちり着こなす
自分で言うのも何だけどはっきり言って似合わない
似合わないと思っているのに何でこんな格好をしているかって?
それにはちゃんとした理由がある――
°*.+2時間前+噤磨
髪はいつも通り
化粧は普段より少し軽めにして
制服を着崩す
『OKかな』
「全然OKじゃねぇよ」
仕度をしていたら後ろから声が聞こえてきた
『どこが駄目なのよ?』
声をかけられたので一応聞いてみる
特に変なところは見あたらないけど…
「そんな格好してるから元ヤンに見られるんだろ」
『…………』
確かにそこは否定できない…
『でも綾斗だって制服着崩して
派手な格好じゃん』
綾斗の格好も学校では相当目立つ方だろう…
「俺は別に良いんだよ
目立つ格好でも気にしないから」
綾斗がなぜか得意げにそう話している
まぁ綾斗に真面目な格好なんて絶対似合わないだろうけど
そんな考えが過ぎったが面倒なので言わないでおこう
「変に目立ちたくねぇんだろ?
なら大人しい格好しとけよ」
『確かに目立ちたくはないけど…』
そう言ってしまった
気づいたときにはもう遅い…
綾斗は妖しい笑みを浮かべていた…
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